多職種協働による専門知識

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医療知識が必要なわけ

ケアマネとして活躍していくためには医療の知識も持たなくてはなりません。まずそもそも論として介護は医療と密接不可分でともにあるものという理由があります。また介護を取り巻く状況を考えますと政府はあきらかに施設介護よりも在宅介護を重視しており、在宅介護は施設介護以上に介護スタッフにも医療知識が求められるからです。
そして介護におけるケアマネの役割はケアプランの作成を通して介護の全体像を設計することと実際に介護を行う介護スタッフを指導し教育すること、そして医療機関も含めて関係各所とのやり取りを行うことなので介護の世界の人間の中でも特に深い医療知識が求められる立場にいるのです。

関わりの深い介護と医療

そもそもどうして介護と医療は関わりが深いのかですが、その成り立ちを考えれば納得がいくかもしれません。介護はもともと看護の一分野としてはじまったのですが看護自体も医療の一分野としてはじまっています。つまり介護はその大元を辿れば医療に行き着くのです。
それに現実的なシーンを考えてみても介護サービスを必要とする方の多くは加齢や病気などによって身体能力を失ってしまった方たちであり、失ってしまった身体能力を取り戻すための医療行為も必要としています。それらを取り戻すことを目指さずに生活を介護に依存するようになってしまえば、身体を動かさないためにますます筋力がなくなってしまい、結果さらに大きな介護を必要とするという悪循環に陥ってしまうからです。介護と医療が並行して行われる以上、介護の人間にも医療の知識が求められます。

特に在宅介護で医療知識が重要

また今後介護の世界の主流になると言われる在宅介護の分野は特に医療の知識が求められます。まず施設での介護であれば集約して介護サービスを提供できるため、施設に常勤医師がいる場合もありますし常勤の医師がいない場合でも何かあった場合に医師の手配は行いやすいのです。しかし訪問介護の場合毎回医師を伴って訪問することなどできるわけがありません。それでいて、自宅での介護の最中に痰などによって呼吸などの乱れがあればサービス利用者の生命を守るために医療行為に準じるようなことも行わなければなりません。
また今後は亡くなる人の数が増えていくので介護スタッフがサービス利用者の最後を看取るシーンも増えるでしょうが、そのようなシーンでも医療行為が必要になってきます。

おすすめの本

今後介護の人間にも多くの医療知識が求められるのですから、スタッフを教育する立場にいるケアマネは医療についてもしっかりと学びましょう。まずは本を読むことからはじめることが手軽でおすすめの方法です。

・現場で使えるケアマネの医療知識便利帖
現場で使えるケアマネの医療知識便利帖という本は基礎知識が多く今更聞きづらかったということも勉強できる良い本です。

現場で使えるケアマネの医療知識便利帖で勉強
現場で使えるケアマネの医療知識便利帖ロゴ

・ケアマネのための知っておきたい医療の知識Q&A
ケアマネのための知っておきたい医療の知識Q&Aという本もサービス利用者の方の体の状態の読み方などを理解するのに役に立つでしょう。

ケアマネのための知っておきたい医療の知識Q&Aで勉強
ケアマネのための知っておきたい医療の知識Q&Aロゴ

・忙しいケアマネのこれだけ!医療攻略法
忙しいケアマネのこれだけ!医療攻略法という本は医療資源の利用の仕方も学べる名著です。

忙しいケアマネのこれだけ!医療攻略法で勉強
忙しいケアマネのこれだけ!医療攻略法ロゴ

2016.4.8

FEATURE

”話す”ではなく”伝える””話す”ではなく”伝える”

ケアマネの仕事をしてく上でコミュニケーション能力はとても重要ですがその中でも特に肝に銘じておく必要があるものがあります。それは話すことと伝えることは異なるということです。人間はともすれば自分が話すだけで満足をしてしまい相手に対してきちんと伝わったのかということを確認しません。しかしケアプランの説明などは話して終わりではダメで、相手が理解できて伝わることが大切なのです。

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