在宅介護のパートナーとして

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ケアプランを作成するケアマネ

ケアマネの仕事は介護の仕事の上級職であり、誰でも簡単になれる仕事というわけではありません。しかし、介護サービスを提供する上で全体の要となる司令塔の立場であり非常にやりがいのある仕事です。
それというのもケアマネは直接利用者のための入浴介助や食事介助を行うわけではありませんが、そうした介助を行うヘルパーの方がどのレベルでどのような介助を行うべきかを利用者1人1人に対して設計する仕事だからです。なおこの設計のことをケアプランの作成と言います。

要介護者の課題を分析

ケアマネの仕事はまず介護サービスを希望する要介護者の課題を分析し、必要なサービスを検討することから始まります。例えば既に身体が不自由な方であれば食事や入浴でもサポートが必要かもしれません。しかし、どのようなサポートが必要なのかは一様ではなく、例えば足が悪いだけという方であれば買い物や掃除などの家事のサポートだけでも大丈夫という場合があります。そのような方に対して過剰なサービスを提供しては余計な出費を利用者の方に強いてしまいますし、現在は正常に機能している身体能力をかえって弱めてしまいかねません。そのようなことの無いよう、どのような課題とニーズがあるのかをきちんと情報収取し分析します。

ケアプランの作成と担当者とのカンファレンス

こうしてサービス利用者の方に対してどのような介護サービスを提供するべきかの概要がつかめたら、その内容をケアプランに反映させます。ちなみにこのケアプランとはどういった内容の介護サービスをどの程度の量で利用するのかについて定めた計画書になります。
そしてケアプランの作成ができたらその内容を実際に利用者の方に対して介護サービスを提供する介護ヘルパーや、介護に関する関係各所に対して説明するためのカンファレンスもケアマネの責任において運営することになります。

継続的な管理と記録

上記のような利用者の方のためのケアプランの作成とカンファレンスによる関係者間での情報共有がケアマネの主な仕事になるのですが、これが仕事の全てというわけでもありません。それというのも、作成したケアプランが本当に正しく運用されているか、また実際に介護サービスの提供が行われて利用者の方はどう感じているのか、身体機能に対してもどのような影響が出ているのかなどを経過観察して、その内容を踏まえてケアプランの見直しを継続的に行っていく必要があるからです。
またそうしたケアプランの見直しを行っていく際に、今後の関係者との協働に備えて日々提供する介護サービスや利用者の方の反応についても記録を残していくのもケアマネの仕事になります。

2016.4.1

FEATURE

”話す”ではなく”伝える””話す”ではなく”伝える”

ケアマネの仕事をしてく上でコミュニケーション能力はとても重要ですがその中でも特に肝に銘じておく必要があるものがあります。それは話すことと伝えることは異なるということです。人間はともすれば自分が話すだけで満足をしてしまい相手に対してきちんと伝わったのかということを確認しません。しかしケアプランの説明などは話して終わりではダメで、相手が理解できて伝わることが大切なのです。

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