”話す”ではなく”伝える”

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コミュニケーション能力が大事

ケアマネとして活躍をしてく上でコミュニケーションはとても重要です。まずケアプランの作成のためにはサービス利用者の方やサービス利用者の方の家族の方の話をよく聞いて理解しなければなりません。介護や身体能力に関わる事柄なので信頼関係を結ばなければ相手も本音の部分は言いづらく、高いレベルでの傾聴力が求められます。そしていざケアプランを作成した後にもそのケアプランがどのような内容のものでどのような意図を持って作られたのかをきちんとサービス利用者とその家族、そして実際に介護を行う介護ヘルパーや関係各所に対して共有しなければなりません。

話すと伝えるは違う

これは特にカンファレンスの運営での介護ヘルパーとのコミュニケーションやサービス利用者とその家族とのコミュニケーションで大切なことなのですが、話すことと伝えることは全く違うのだということを理解しましょう。いくら自分が熱心にケアプランやその背景にある考えや思いを相手に対して話しても相手に伝わっていなければ全く意味がないのです。伝えるとはただ話して終わりではなく相手が理解してこそ完了するものです。
この伝えるということができていなければ、介護ヘルパーなどに誤解が生じ本来意図していた介護の効果が発揮できないかもしれません。それだけではなく、最悪の場合は事故などにも繋がりかねないのです。介護は医療と同様、相手の命をお預かりするサービスになりますので、その責任を自覚してリーダーたるケアマネは適切なコミュニケーションを行いましょう。

本を読んで勉強しよう

ではどうしたら伝える力を磨くことができるのでしょうか。優秀な先輩や上司に相談をしても良いでしょうし、あるいは自分が普段どのような話し方や伝え方をしているのかを録音してそれを分析してみても良いでしょう。そして最も手軽でおすすめの方法は伝え方のプロが書いた本を読むことです。世の中にはニュースキャスターなど伝えることに特化して能力を伸ばしてきたプロフェッショナルがいますので、そのような方の書いた本は伝える力を伸ばす上でとても参考になります。

・池上彰の伝える力
1つ目の参考書籍は長年NHKのニュースキャスターとして活躍され、近年独立をされた池上彰さんが書いた伝える力という本です。

伝える力で勉強
伝える力ロゴ

池上彰さんがその分かりやすい話し方と伝え方からNHK時代から人気が高く、ニュースキャスターとしてだけでなく伝える力のプロとして多くのビジネスパーソンからも人気の存在です。難しい経済問題や政治問題などを視聴者にもわかりやすく伝えてきた池上彰さんのノウハウには学ぶところが多いでしょう。

・長井鞠子の伝える極意
またもう一つのおすすめの書籍は長井鞠子さんの書いた伝える極意という本です

伝える極意で勉強
伝える極意

この本の著者の長井鞠子さんは1970年代から様々な国際交渉の場に通訳者として立ち会ってきた方なのですが言葉も文化的な背景も異なる方とコミュニケーションを取ってきた経験が豊富な方だけにとても参考になるアドバイスをしてくれます。

2016.4.11

FEATURE

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ケアマネの仕事をしてく上でコミュニケーション能力はとても重要ですがその中でも特に肝に銘じておく必要があるものがあります。それは話すことと伝えることは異なるということです。人間はともすれば自分が話すだけで満足をしてしまい相手に対してきちんと伝わったのかということを確認しません。しかしケアプランの説明などは話して終わりではダメで、相手が理解できて伝わることが大切なのです。

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